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ボニエトラ(跡地)

2012.10〜2019.10

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CD感想<新撰組比翼録 勿忘草 第四巻 原田左之助>

ようやくレンタルして聴くことができました。
人気作品だからか、いつも貸出し中で^^;

新撰組比翼録 勿忘草

前回の血魂録と何が違うのかと思ったら、全くのパラレルワールドみたいですね。
同じ時系列で繰り広げられる、原田さんと、下女として働く主人公ちゃんの、もう一つの物語。

で、一言で言いますと、すごく良かったです!!!
前作に匹敵するくらい。むしろそれ以上かな。
前作の先入観込みで聴いたから、なおさら良かったのかもしれません。これ1作だけだとやっぱり深みに欠けるかな…。前作とセットで聴くのがおススメです。個人的には。

またちょっと長くなったんで、タイトルから「一言」を外しておきましたw
新撰組比翼録 勿忘草このシリーズ、どれも2時間くらいの長編なので、いつもは何度も聴く気にはならないんですけど、今回は借りて1週間経ってないけど既に3周以上聴いてるw
いやー、家事をしながらだとあっという間ですよ。

やっぱり原田さんの性格が好きなのかな、私は。
想望三國志の周瑜さんの感想で、原田さんの血魂録のラストが気になる方は周瑜さんを聴けばいいと言いましたが、今となってはこの比翼録の原田さんを全力で推しますね!!

原田さんは、素直な人なんですよ。
表現に偽りがないんですよね。
なので、まあ最初は確かに言葉がキツイんですけど。不思議とイジワルには感じない。(私にはね)
このあたりは前作の感想と同じなので割愛しますがw

「でもどうせなら、自分の志も正義も持ち合わせていない、俺が死ねばよかった」
「ずっと昔から、多くの人に惜しまれる人を見送るたびに、代わりに俺が死ねばいいと思ってた」

前作でこの辺りは深く掘り下げられてましたけど、今回は簡潔にこの2文で、原田さんの本質を表現してますね。
(前作を聞いていないと、原田さんの「どうしてあんたはまだ生きてる?」発言とかは唐突に聞こえるかもですね)

原田さんの「自分が死ねばよかった」発言を聞いた主人公ちゃんは怒るわけですけど、こういう気持ちって、誰もが1度は感じることがあるのでは。私も若い頃はずっとこんな考えに囚われてました。
そんなわけで、原田さんがいつもスカッと代弁してくれるので、個人的にはすごく共感できます。

良くも悪くも正直な原田さん。
感動してもいないのに、感動したフリなんてしないわけですよ。
そこで、気持ちだけ受け取っておくと感謝を伝える。
このシーンは良かった。この気遣いがたまらない。
人と感動を共有することはできないし、気持ちを理解することもできないんだけど、相手の気持ちを想像して尊重しようとしてくれるんですよね。

徐々に距離をつめていく二人。
というか、徐々に主人公ちゃんに興味を持っていく原田さん。

「じゃあ、俺のとこに嫁ぐ?」←唐突!!
自分でも自分の気持ちがよくわかってないけど、今すぐ誰かと夫婦にならなきゃいけないとしたら、あんたを妻にする、とかさらっと言っちゃうわけですよ。
で、相手をちゃんと知らないと好きになれるかどうかわからない、と主人公ちゃんに言われ、「俺はこれから、あんたをよく知ろうと努力する」と宣言w
どうして?と聞く主人公ちゃんのことを、『またか、でもこれだけ考え方が違うんだからわからなくて当然か』と一人で納得していたり。

「たとえば寝る前にたまにあんたのことを思い出す」「それを忘れないってことは、あんたが気になってるってことだろ」
自分の気持ちを正直に伝えすぎw
そうして主人公ちゃんに付きまとうようになりますw 面白いヒトだ。
この人、根は世話焼きだからねw

「何言ってるの。一緒にいすぎる気がするんじゃなくて、事実一緒にいる。気のせいじゃない」
周りに気付かれないかとハラハラする主人公ちゃん(もしも恋仲だったとして、バレたら二人とも切腹)に対して、この一言で流すし。

結構この二人って天然同士なんですよね。特にデレ始めた原田さんの天然炸裂っぷりがかわいいのなんの。
主人公ちゃんは、だんだんしっかりした面も見せてきますけど、最初はひどいぼんやりっぷりだったw
なんだかんだで手の早い原田さんでしたから、序盤で言いなりになってる主人公ちゃんには、さすがにそれは避けろよ!抵抗しろよ!ってツッコんだわw

とにかく原田さんはここから主人公ちゃんと離れようとしません。
いつでも一緒。
バレたら大変と、主人公ちゃんに会う時間を減らす提案をされても、断固反対!とあっさり却下。
もうこの頃から、自覚なしに主人公ちゃんに骨抜きになってたんだよなあ。
可愛すぎる。
こんだけ付きまとわれたら、そりゃ主人公ちゃんだって情が移りますよねw

そして晴れて結ばれる二人。幸せなお互いへの告白タイムでしたよ。
ここは前作を超えたな、と個人的には思う。
お互い、生きてる間に自分の気持ちに気付けて、それを伝えられて良かったね!

そして、前回の悲恋エンドに対し、今回は未来につながるハッピーエンド。
前作のラストもアリとは思ってましたが、今作のも幸せでいいですね、やっぱり。
この二人って、なんかもう二人の世界が出来上がっちゃってるから、どう転んでも幸せになりそうだな~。


さて、キャストトーク。5分半程度と、このシリーズにしては短めかも。
でも盛りだくさんでしたよ。
「あ、忘れた…」←これにいきなりやられました、ワタクシ。

前回のイっちゃってる原田さんの印象が強くて、今回の収録はちょっと違和感があったらしいです、立花さん。
しかし、わざわざ新しい話を作り直すくらい、前回のラストは不評だったってことかな…。
立花さんは不服かもしれませんがw私的には、今回の作品グッジョブでしたよ!
大正解。大満足でした。

そして、あじさいミステリーについて、めっちゃイキイキと語ってらっしゃいましたよ、立花さん。
何でも事件に結び付けるミステリー作家脳はさすがですw


それにしても、最初から最後までサービス満点な1作でした。立花さんがね。
このダミヘ使いの熟練っぷり!!マーベラスですよ。
作品を1つ出すたびにパワーアップしてますよね、冗談抜きで。
そこまでしてくれるか!!と、聴きながらもうありがたくてしょうがなかったw
もうありがたや~ありがたや~って、拝みながら聴いちゃうレベル。
こんだけさらけ出してくれるって、ホント、すごいな~~~!!!


<追記>
書き忘れてた。
今回「こっち見て」「目を見て言って」みたいな表現が多かったんですよ、原田さん。
前回は見られるのヤダ、って目隠しまでするくらいだったのに。(最後はそれを後悔したりしますけど)
なんか…こっちで昇華できて良かったなあと。

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