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ボニエトラ(跡地)

2012.10〜2019.10

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CD感想<新撰組血魂録 勿忘草 第弐巻 原田左之助>

この記事のタイトル、いつもは「一言CD感想」ですが、今回は一言じゃないから、一言を取ってただの「CD感想」になりましたw
新撰組血魂録 勿忘草
すごい!聞 き 応 え あ っ た !
発売日を指折り数えて待っていたかいがありましたよ!
あまりにも良かったので、他をすっとばしてこのCDの感想書いちゃうもんね!

昨日届いてさくっとiPodに落として、早速今日の仕事帰りに聞きました。
我ながらこの無駄の無さw

フリートークまで含めてたっぷり2時間!
もうね、ホント期待通り、むしろ期待以上の内容でした。
勿忘草シリーズは、前回の黙秘録は4作聞き、今回の血魂録は、既に発売されていた第1巻を聞いて、これが第2巻なんですけど、シリーズの中でも好きな部類となりました。
というか、ひょっとしたら今まで聞いてきた乙女系CDの中でも1位2位を争うかも。私の中で。

以下激しくネタバレしますので、ご注意。
新撰組血魂録 勿忘草今回の血魂録で初登場の左之助さん。
第1巻の沖田さんは、黙秘録を経ての血魂録だったんで前作に比べて甘々だったんですが、左之助さんは最初の出会いから描かれるわけですから、そこまでの甘さは期待してなかったんですが…。
蓋を開けてみたら、…もう一気に駆け抜けてましたよね。

死にたい、みんな死ねばいい、とか言ってた人がさ、主人公の子と出会って、だんだん心を開いていって、最後には生きることって楽しいことなのかも、って思い始めるわけですよ。
その様子がホント丁寧に描かれてまして。
聞いてて、なんか孤高の猫をついに手なずけたような感覚でしたよw
ものすごい幸福感だった。

このシリーズならではの色っぽいシーン(←穏便な表現w)も、さらに色っぽくてですね。
このあたり、さすが立花氏ですよw 立花効果w

左之助さん、今までは感情に疎く、あらゆるものに興味がなかったけど、主人公のことは好きになろうと努力し始めるわけです。
気づいたら主人公がかけがえのない存在になってるわけですよ。

…ってことに主人公が命を落としてから気づくんですよ!!
その直前のトラックが、左之助があまりにも楽しげで幸せそうなので、最後に大きな不幸が来るんじゃないかと逆に不安を感じてはいたんですが、案の定…!
でも、まさかの主人公死亡!これは予想してなかった。

今まで、人の死に涙を流すという感情を持ち合わせなかった左之助さんが、主人公のために、死ぬなと叫び、泣くシーンは鳥肌です。

でも、主人公がいなくなり、生きる理由がなくなってしまうんですよね…。
再び世界が灰色になってしまった左之助さん。
まあ、彼がこの先長く生きることはないでしょうね。
そういう意味ではちょっと救いのない最後だったとも言えるかな…。
主人公は実は生きてた、っていう展開を最後まで期待してたんですが、結局生き返ることはありませんでした^^;

それでも!悲恋、ですが、美しい話でしたね、全体通して。
このラストは全然アリです。個人的に。
主人公の死あってのストーリーだと思いましたし。

でもやっぱり左之助さんに幸せな生涯を送って欲しかったとも思う(T_T)
直前の左之助さんの幸せそうな姿が焼き付いてしまってね…。

とにかく、聞き応えがありました。
これはヘビロテ決定です。


フリートークがね、これまた立花さん、いいんですよ!
いつもいいんですけど、いつにもまして今回は良かったw
ホントもう聞きながらニヤケが止まらなかったですもん。
以下ツボ部分を箇条書き。

・「お耳の恋人」は最近のお約束になりつつありますね。

・ダミーヘッドの回りをぐるぐる回る立花さん。
こうすると聞いてる人が酔うらしいと聞いて、毎回回ってますが、
「うん、俺が目が回るね」
結局立花さん自身が酔っちゃって仕方なく回るのやめる、っていうねw
これもいつものお約束になりつつある。

・「いやー……しゃべった。…あ゛ー…!しゃべったよ~~…俺がんばった~~…はっは…」
この言い方がもうカワイイ~~!!

・「事務所から台本をいただいた時に、まず思ったのがね、何かの間違いなんじゃないかと思いましたね。うん。2部入ってるんじゃないかっていう。(笑)それぐらいのね、それぐらいの量なんだって!
 おお!ダテにね、2枚組じゃないっすよ。こう、2枚組大変なんですって!
 ええ、演ってる側も、あの、編集する側もね。(笑)うん。
 聞いてるみんなは、存分に楽しんでいただければね、嬉しいと思いますけども」
だそうですw 立花さんが頑張った分、楽しませていただきましたとも!

・このフリートークを先に聞いてる人がいないかと、ふと気になった立花さん。
「もしかすると本編聞く前に聞いてる小娘どもがいるかもしれないってことですよね。
 …おい小娘。おいそんな小娘。いるのか。手を挙げろ」
この小娘発言がめっちゃツボだったw
要はこれからネタバレするから、との配慮ですよ。
立花さん、毒舌のくせにw優しいんだよなあ。こういうとこがキュンとするんだよなあw

・「おおー!死んだぞー!」←ウケた
いや、でもホントこんな感じだった。まさか死ぬとはね…。

・立花さんが左之助と似てると思うところ。
あまり人と接点を持ちたくないっていう生き方をしてるのが似てるらしい。
自虐すぎて苦笑する立花さん。昔の自分ぽい、って言い直してたw
でも、確かに以前とあるラジオでそんなこと言ってたな…。
その時実はちょっとショックを受けたんだけど、私もだいぶ免疫ができましたよ…。

というわけで、サービスたっぷりの立花さんのフリートークでした。
さすがSだぜ…。


+++
2013-09-27追記
早くも2周目を聴きましたよ。
そうか…だからところどころ左之助が後に回想してる風のナレーションが入ってたんだな…。2周目にしてやっと気づいたw
主人公が死んで、どのくらい経った頃なのか…。
あんなに取り乱してた人が、これだけ冷静に過去を振り返ってるのが、ホント切ない気分になります。(T_T)

左之助、基本的に素直でいい人だし、優しいよね。
ただ、本当に他人とか世間に対する感情を持ち合わせてなかっただけで。
一つ一つの言動は、別に相手を困らせたり怒らせたりしようとしてるわけじゃなくて、本当に思ってることを素直に出してるだけってのがわかる。
実は他人に人一倍興味を持っているし、理解できるなら理解したいと思ってる感じだしね。
そして実は結構世話焼きなところがいいw

主人公と出会って、自分も変われるかもしれない、他の人と同じように幸せになれるかもしれない、と希望を持てた時の喜び。
聞いてて本当に幸せな気分になります。
もう左之助がかわいすぎてニヤニヤしてしまうw

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