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ボニエトラ(跡地)

2012.10〜2019.10

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仲謀(後半)

ようやく完結!w
いやー、こうやって書いてる時間は大変だったけどめちゃめちゃ楽しかった!
いい夢をありがとう、三国恋戦記!w

さて、過去に飛ばされてしまった仲謀と花ちゃん。
黄巾党の反乱を成功させるために洛陽に向かいます。

始めは口も機嫌も悪かった仲謀。
それでも、足をくじいた花ちゃんを背負ったり、雨に濡れて寒いところで上着を押し付けてきたり。
それなりに優しいところも見せてくれます。
しっかし仲謀って、濡れ王子と異名があるだけあって、確かに濡れることが多いなw
雨宿りしながら背中合わせで暖を取る二人。
仲「お、い。体重かけんなよ」
花「え、だって、なんか微妙に離れてくから……」
仲「だ、からって、べたーっとくっついてくんな。暑苦しいんだよ」
花「さっきは自分が来いって―――」
仲「なんだよ」
花「顔、赤い?」
仲「うるせえ」
花「もしかして熱とか―――」
仲「違う!」
花「違うって、だってかなり赤いけど……」
仲「……」
花ちゃん、結構天然です。
仲「……おい」
 「言っておくけどな、俺は別に照れて―――」
花「あ!雨やんできたよ。だから静かだったんだ」
仲「……」
花「あ、ごめん。何?」
仲「なんでもねえよ」
花「なんか怒ってない?」
仲「別に」
花「陽が出てきたね。もうすぐやむかな」
仲「……」
花「やっぱり怒ってない?」
仲「怒ってねえ」
花ちゃんに振り回される仲謀w
仲謀が花ちゃんを意識し始めたのはこのあたりかな?
花ちゃんの方はまだそういう気持ちには程遠い感じですが。

街で、税を納められず、役人に殺されそうになっている父子を見つけた二人。
やはり見過ごせない花ちゃんが、仲謀に頼んで二人を逃がそうとします。
しかし花ちゃんだけは逃げ遅れて牢獄へ。

花ちゃん、見張りから鍵をかすめ取ろうと、見張りの男の上に転んだ振りをします。
ちょうどその時、助けに現れる仲謀。
牢に囚われている太平道の信者たちも助けたい、と花ちゃん。
花「迷惑はかけないから。鍵を開けに行くだけだから」
仲「今のこの状況で、迷惑をかけないなんてどの口が言えるんだ?却下だ」
花「仲謀!」
仲「だめだって言ってんだろ」
花「―――」
仲「―――それとも、色仕掛けでも試してみるか?」
花「え?」
仲「看守を落としたみたいにやってみせろよ?」
花「何言って―――」
仲「あんなところ見れば誰だってそう思う。お前にできることなんてそれくらいなんだろうからな」
仲謀、ここでまさかの嫉妬ww
花「そ、そんなことしてないよ!」
仲「……はっ、どうだか。口だけならなんとでも言えるしな」
花「なんでそんなに断言―――」
 「もしかして、仲謀がそういうことしてるんじゃないの……?」
仲「はあ!?」
花「仲謀こそ、女の人に色仕掛けとかで……」
 「そういえば、京できゃーきゃー言われてたし……」
仲「ばかじゃねえのか!?色仕掛けって言わねえよ、そんなもん!」
花「……ばかは最初に言い出した仲謀のほうだよ」
仲「お前みたいな手段を選ばない恥ずかしい奴に、言われたくねえよ」
花「恥ずかしいのは仲謀の頭の中だと思う……」
仲「て、めえは、本当に……―――むかつくんだよ」
花「―――」
仲「何もできないくせに生意気な口きいて、人を妙なことに巻き込みやがって、イライラする」
牢の前で痴話ゲンカを始める二人w
これ、ギャラリーがいっぱいいると思うんだけどな。
牢の中の皆さん、どう思ったんでしょうw
少なくとも姉弟とは思うまい。

牢から逃げ出し、街の外で野宿することになった二人。
ぐーぐー寝ている花ちゃんに対し、一人眠れずモンモンとする仲謀。(2周目開放エピソード)
(大体、男と二人っきりとか考えないのか、普通。女のくせに)
(……それとも慣れてんのか?玄徳のところだと普通なのか……?)
(……なんかむかつく)
(昼間だって、色仕掛けじゃないとか言ってたけど、あんなの自分から抱きついてるようにしか見えないじゃねえか)
(別に関係ねえけど。思い出しただけで、やっぱりなんかむかつく)
むかむかしっぱなしの仲謀くんw
その後目が覚めた花ちゃんが仲謀に一言声をかけると、なぜか第一声から怒っている仲謀。
意味が分からないと思う花ちゃんでした。
二人ともかわいいなあw

洛陽に着く二人。
これまでに、お互いの経験や考え方を聞いてきたおかげで、だいぶ二人の距離は縮まってきた感じです。
黄巾党の反乱が起こり、都は落ちます。
仲謀と二人、焼け落ちる洛陽を見つめる花ちゃん。
花「私にできることなんて……、本当に何もないね」
仲「それでも、お前がいたからあの赤ん坊は助かったんだろ」
花「……」
(気休めかもしれないけど、それでも何もできないままよりはよかったのかな)
(仲謀があの時、私にもできることがあるって言ってくれたから)
仲謀が励ましの言葉までくれるようになりましたよw
ちょっとずつ理解し合えるようになった二人。

そして、いよいよ、元の時代に戻るべく本を開きます。
離れないように、どこか掴んでおいた方がいいかな、と仲謀の服を掴む花ちゃん。
仲「……なんだよ?」
花「あの、一応、離れないように……」
仲「……―――それなら」
花「え……?」
仲「ちゃんと繋いでおいた方がいいだろ。中途半端なことで、離れたら戻れなくて困るしな」
 「な、んだよ?べ、別にいいだろ、手くらい」
たかが手つなぎでこれだけキュンキュンするとはw
花「もし、これで戻れなかったら―――」
仲「……その時は腹くくってやるよ。どうせお前一人じゃどうしようもないだろうしな」
花「……」
(なんで……。いつも、文句ばっかり言うのに……)
(そんなこと言われたらすごく、安心する)
ここに来て仲謀がでらカッコいいんですが!
もう何なの!
やっぱり最初の印象が悪いと、ちょっと優しさとか見せてくるだけでメロリですよw

気づくと元の仲謀の部屋に戻っていた二人。
手をつないだまま、仲謀に部屋の外まで引っ張られる花ちゃん。
大喬「あ!」
小喬「あーー!手つないでる!」
まあ、そうなりますわな。
花「仲謀、ちゃんと戻ってきたよ!飛んだのと同じ日に―――」
小「なんだかすっごく仲良しさん……」
やっぱりあの二人旅で、だいぶ打ち解けたよね~。
呼び捨てで仲謀呼ばわりだしw
思い返せば随分遠くまでやって来たもんだ…。しみじみ。

あわてて言葉を戻す花ちゃん。
花「あの、巻き込んで、すみませんでした」
仲「―――」
花「あの……?」
仲「気持ち悪いしゃべり方すんな」
花「え、でも、もう必要ないじゃない、ですか」
仲「普通に話せ」
花「わかった。それなら、普通に話すよ?」
仲「ああ」
仲謀もずいぶん変わったもんだ…。
小「ねえねえねえねえ、実際のところ二人はどういう関係?」
大「ものすごーくあやしいんだけど」
仲「うるさい。散れ!」
翌朝、仲謀のところへ向かう花ちゃん。
前は緊張したけど、今は全然そんなことない、すごく話しやすい、なんて思ってます。
(でも、周りから見たら一日しか経ってないんだよね。変な感じ。ちょっと面白いな)
尚香ちゃんに会う花ちゃん。
どうやら尚香ちゃん、大喬小喬姉妹に、花ちゃんが仲謀の想い人であると吹き込まれたようです。
仲謀たちもやってきます。
仲謀、今度の合肥への進軍に花ちゃんを連れて行くと宣言。
周りの武将はもちろん反対しますが、お構いなしの仲謀。
仲「こいつは連れて行く。決定だ」
尚「ならば、私もお連れください!」
仲「お前はだめだ」
尚「どうしてですか!私も兄上のお役にたちたいです」

尚「それに、危険だと言うなら、妹はだめで想い人ならいいというのはおかしいです」
仲「ああ?」
武将「お、想い人、ですと?」
花「違います。誤解なんです。全然そんな関係なんてなくて―――」
仲「……」
(仲謀もなんか言ってよー……)
子敬「ふぉふぉ、わが君にも春来たれりですかな。こりゃめでたい」
武将「子敬殿!笑い事ではありません」
 「仲謀様、冗談はよしてください。わざわざこんな得体の知れない小娘を選ぶ必要がどこに…」
仲「うるさい。とにかく、こいつは連れて行く。―――散会!」
想い人と言われても、肯定こそしないものの、全く否定しようとしない仲謀。
これはもう決定ですねw
仲謀って、ツンデレじゃあないんだよね。
好きになったら意外と直進キャラ。
照れ耐性もあるようですw
それにしても、周りから見たらたった1日でこの入れ込みようだもんね。

花ちゃんが、玄徳軍に戻ってもいいかと聞いても、公瑾の軍に同行してもいいかと聞いても、却下する仲謀。
そんなにそばにいたいんだね…。ほろり。

合肥へ向かう船の中で、仲謀の用意した上着を着る花ちゃん。
花「……どうかな?」
仲「……別に、いいんじゃねえの」
うひょー!甘酸っぱい!!w
子敬さんも二人の様子にふぉふぉふぉ、と嬉しそう。
花「や、やっぱり元の玄徳さんにもらった方を着てたほうが、玄徳軍ってわかりやすくていいんじゃないかな」
仲「……玄徳にもらったのかよ、あれ」
花「うん。一番最初に戦場に出るときに……」
仲「玄徳のは着ても、俺様のは着てられないってのか?」
花「そ、そういう意味じゃないよ」
仲「だったら、それそのまま着てろ。一生脱ぐな」
花「一生は無茶だよ……」
子「ふぉふぉふぉ」
仲謀、ヤキモチ全開です!!
何で気づかないのかなあ、花ちゃん。こんなにわかりやすいのに!
ここから仲謀はアクセル全開ですよ!

孟徳軍の挑発に乗り、頭に血が上った仲謀。
花ちゃんの話だけは一応聞いてくれます。
花ちゃんの策のおかげでどうにか命拾いした仲謀。
その後、武将たちの前で自分の非を認め潔く謝罪し、いつものように一人反省会。
そこへ花ちゃんがやってきます。
花「仲謀ってすごいね」
仲「は?お前、今言ってたことちゃんと聞いてたか?」
花「うん。でも、仲謀はちゃんと役目を果たしてるし、それに、ちゃんと反省して謝ることができるってすごいと思う」
仲「そんなもの、当たり前のことだ」
 「俺はまだまだ足りない。経験も、知識も、統率する力も、剣の腕も何もかもがまだ―――」
すっかりお互いを理解できるようになった二人。
花ちゃんは、本の秘密を仲謀になら話しても大丈夫かな、と思い、話すことにします。
その秘密を玄徳さんも知っていると聞いた仲謀。
仲「……お前、俺様のところに来い。お前を俺のものにする」
花「え?」
仲「その書物とお前は、他のところに渡すわけにはいかない」
これはもちろん、花ちゃんを自分のもとに置いておく口実。
ただ純粋にそばにいてほしいんですよね。

しかし、花ちゃんはそのままの意味に受け取ります。
名付けて、花ちゃんあるあるw
ここから例のごとくすれ違い始めます。
やっぱり玄徳軍に帰る、と言い出す花ちゃんに、だめだ、これは命令だと言い放つ仲謀。
ますます誤解する花ちゃん。

仲謀は花ちゃんに同じ天幕で過ごすよう命令までしてきます。
…ただ純粋にそばにいてほしいだけなんだけどねw
花ちゃんは、本に利用価値があるとわかって、自分を監視するようになったんじゃないかと、ますます誤解します。
体調を崩した花ちゃんを気遣ったりもする仲謀ですが、それも、本のためだと思い込む花ちゃん。

すれ違いのまま次章へ突入。
この章のタイトルがストレートに「告白」ですよ。もうワクワクしちゃいますねw

京城に戻って来た仲謀軍。
花ちゃんはあれ以来仲謀とあまり話す機会がなかった様子。

尚香ちゃんのエピソードはじんわり良かったな。
壊滅的に武芸の才能が無い尚香ちゃん。
でも仲謀を守るために、強くなりたいと思っているようです。
(仲謀が尚香さんに才能がないから諦めろとか言わないのは、尚香さんのこういう気持ちを知ってるからなのかな)
花ちゃん、自分も武芸はできないけど、武器を持つこと以外でも役に立つことはできる、と尚香ちゃんを励まします。
尚「でも、兄上があんな風に怒ってるところ、久しぶりに見ました」
花「え……?仲謀はいつも怒ってる気がするけどな……」
尚「本気で怒るとき、兄上は静かに怒るんです。わあわあ言ってるときは、本気じゃないので、放っておいて大丈夫なんです」
 「だから、よっぽど花さんのこと大事にしてるんだなあって思いました」
花「あ、ううん。想い人っていうのは誤解だよ。本当に」
尚「ええ?そんなわけないと思います。じゃあ兄上の片思いですか?」
そこに大喬小喬姉妹登場。
みんなで、仲謀の花ちゃんに対する気持ちを試そうということになります。

そして翌朝、尚香ちゃんと、大喬小喬姉妹に背中を押され、仲謀と事故チューする羽目になった花ちゃん。
いたたまれなくて逃げ出す花ちゃん。部屋に逃げ込みます。
そこへやってくる仲謀。

…それにしても、仲謀の行動は本当に素直。
ここで来るといいなあ、と思う場面で、必ず登場してくれるんですよ。
仲「……そんな、泣くほどいやなのかよ。お前が嫌ってても、こっちは―――」
花「なんで、そうなるの?」
 「そんなこと、私、何も言ってない。大体、元はといえば仲謀が―――」
仲「俺が?なんだよ?」
花「……なんでもない。もう、いいよ」
仲「言えよ。なんなんだよ」
本を利用したいだけだよね、と、仲謀の目を見られずにうつむいて話す花ちゃん。
仲「違う!」
花「―――っ」
仲「―――本のことは、確かに利用できると思った」
 「でも、それはお前を自分のそばに置いておくための理由になるからだ。周りに何も言わせないための―――」
そうだよね!むしろ逆だよね!
それでもまだ誤解したままの花ちゃん。結構頑固だねw
花「だから、本をそばに置いておくために―――」
分からず屋の花ちゃんに、ついに仲謀が行動に出ますよ。
スチル来た!
仲「俺は、お前が好きなんだよ!」
仲謀、後ろから花ちゃんを抱きしめながらの告白。
うん、これだけはっきり言えば、さすがに花ちゃんもわかるだろw
仲「利用するためだとか、本が使えるからだとか勝手に決め付けるな」
 「俺が、どんな思いしてたかも知らないくせに」
 「わけわかんないんだよ、お前。平気でくっついてきたりしてたと思えば、そばにいたくないとか言ってむかつくし」
花「仲、謀?」
仲「こっち向くな。顔見んな」
花「な、んで……?」
仲「知るか!しょうがないだろ。気になりだしたら、気になってしょうがないんだよ」
うわあ、もうかわいいねえ☆☆
仲「……。……お前は?どうなんだよ」
花「そんな急に、そんなこと言われても、わかんないよ」
仲「好きか嫌いかくらいわかるだろ。一言で返事しろよ」
ここで選択肢!!w
もちろん「き、嫌いじゃないよ」を選択。
仲「じゃあ、好きってことだろ」
花「わかんないけど……」
わかんないのか!
仲「はっきりしねえな。どっちなんだよ」
花「わかんないよ。いつも文句ばっかり言うし、たまに優しかったりもするけど、偉そうだし」
 「強引だし、命令とかいって自分勝手なこと言ってくるし」
仲「……言いたいことはそれだけかよ」
かわいそうな仲謀w
花「でも―――、仲謀が私のこと利用したいだけかと思ったとき、すごく傷ついた」
 「さっき、ぶつかったときも、なんか悲しかったのは相手が仲謀だったからだと、思う」
 「どうでもいい相手なら、びっくりするだけだと、思うし」
仲「……別の相手だったらとか、想像するなよ。むかつくから」

仲「じゃ、あ、もう、好きってことにしとけよ」
花「…………うん」
ついに折れた花ちゃん。
仲謀はさらに突き進みますよ。
仲「さっきの、やり直しさせろ」
というわけで、改めて、二度目のキスをする二人でありました。
いやー、いいですね!!
若さですよw

こうして晴れて恋人になった二人。
しかし、まだまだ続く仲謀ルート。

仲謀はホントいいですよ。
顔を合わせづらい、と思ってても、向こうから顔を見せてくれるし。
言いづらい話をすると、そんなこと悩んでないでさっさと言え、って言ってくれるし。
何でも受け入れてくれる感じなんですよね。

ついに、元の世界に帰ろうと思っていることを切り出す花ちゃん。
仲「……それならしょうがない、って帰すと思ったかよ」
花「え?」
仲「お前が望むなら、お前の望みを叶えるくらいできる」
 「この揚州を守って、お前の一生背負うくらいだって、わけもない」
 「ここに残れ。そばにいろ」

仲「迷ってるなら、離さないからな」
真っ直ぐですよね、ホント。
この若さで、全部覚悟しちゃってるわけですよ、仲謀は。
そんでちょっと強引なのがいいんですよ!
いやー、非の打ちどころのない反応。パーフェクトですw

そのうち、尚香ちゃんと玄徳さんの婚姻話が持ち上がります。
しかし、これは公瑾さんの画策。
偽尚香を用意し、玄徳さんの命を狙おうと企んでいました。
公瑾さんの不審な動きに気付いた花ちゃんは、城から遠ざけられてしまい、玄徳軍の一行に身を寄せることに。

仲謀と話す機会が無くなってしまい、もともとそんなに気軽に会える存在じゃなかったのだと実感する花ちゃん。
会いたいな、なんて思ってるところへ、大喬小喬姉妹の協力を得て、仲謀がやってきます。
来て欲しいところで来てくれる。ホント、素晴らしいタイミングなんですよ、いつも。
木の上と、花ちゃんのいる窓。ロミオとジュリエットよろしく会う二人。
このスチルが好きです。
そして、欲しいなーと思ってる言葉をくれるんですよね。
花「……木、登ってきたの?」
仲「さすがに、正面切って気軽に会いにくるわけにはいかねえからな」
花「会いに、来てくれたんだ……」
仲「迎えに来たんだよ」
 「戻って来い。公瑾はなんとでも黙らせる」
手を伸ばして受け止める姿勢を作ってこのセリフですよ!素敵!!
でも、花ちゃんはその言葉を振り切り、仲謀も玄徳さんも大事で、今は仲謀のことだけ考えることはできないから、まだ帰れないと言い、さらに大事なネックレスも返します。
仲「……わかった」
素直に受け取る仲謀。
仲「今はって言うなら、待ってやる。お前が戻ってきたときにまた渡す」
花「仲謀……」
仲「ったく、一度もらった物を返すなんて失礼なやつだな」
花「……ご、めん」
仲謀の男気に惚れるわ。
こんなことされても、花ちゃんのことを全く疑う様子もなく、完全に信頼してる、この態度。
仲謀は、公瑾の画策を全く知らなかった様子で、ホッとする花ちゃん。
花「ちゃんと確かめてみて。たぶん全部仕組まれたことだと思う」
仲「……。わかった。調べさせる」
 「ただし、お前はおかしなことに首突っ込むなよ。俺を信用してそれだけは守れ」
こんな風にこんなこと言われても、花ちゃんは結局この約束を破って、首を突っ込んで危険な目に遭っちゃうわけですがw
仲「……時間切れだな。俺様にここまでさせて突っぱねるなんて、覚えておけよ」
このシーンの一連の流れは、個人的に仲謀の好感度がかなり上がったエピソードでしたよ。

その後、尚香ちゃんが改めて玄徳さんとの婚姻を決意したため、花ちゃんは玄徳さんがいかにいい人かを伝えます。
ちょっとヤキモチを焼く仲謀。
仲「大体、俺はお前が俺より玄徳のところを選ぶなんてことは認めてないからな」
 「これからも、何か気にかかることがあるなら、まず最初に俺様に言え」
尚「兄上はこんな言い方なのでわかりいくいですけど、心配しているんです」
いや、非常にわかりやすいですよw

婚儀当日。偽尚香さんが現れ、仲謀に止められていたにもかかわらず、花ちゃんは尚香ちゃんに成りすまし、玄徳さんとの婚儀に挑みます。
それに仲謀が気づきます。
仲「……俺は」
 「たとえ偽りだとしても、他の男の隣に並んでるお前なんか見たくなかった」

仲「結局……それが答えってことだよな」
良かれと思ったこととはいえ、仲謀の願いを再三にわたって無視した花ちゃん。
さすがの仲謀も堪えたようです。そりゃそうだよな…。
でも、もう少しだけこらえてあげてくれ!

それでも花ちゃんは、さらに尚香ちゃんに付き添って、玄徳軍に同行することにします。
(自分にしかできないことを……私もするよ)
(仲謀……)
同じ頃、仲謀も一人、父や兄ではなく、自分のできることをしようと決意してました。
仲「俺は親父と兄貴から引き継いだこの土地とここで暮らす俺たちの同胞を守りたい」
 「それが、俺の意思だ。みんなにもわかってもらいたい」
そして物語はクライマックスへ。

玄徳軍のもとへ、仲謀軍の船団が向かってくるという報が入ります。
応戦の構えに入ろうとする玄徳軍。
しかし、仲謀軍が戦闘を仕掛けてくる気配はない。
孔明と、斥候船で仲謀軍の船に向かう花ちゃん。
船の上にいるのは仲謀でした。
仲「かわいい妹のためだ。直々に祝いに来てやったぜ」
仲謀は、戦いを避ける決定をしてくれたのだと悟る花ちゃん。
その時本の表紙の色が変わります。
その時、仲謀は、花ちゃんの手を取ります。
仲「花」
花「―――」
仲「これが揚州、孫家の総意だ。……俺の答えだ」
 「お前の言う、戦いで解決しない未来を見てみたいと思った。俺にだからこそできる未来を目指したいと―――」
 「お前も選べよ。もう、残れとは言わない。お前が選べ」
(ずるい……。仲謀はずるい)
(前みたいに偉そうに残れって言われたら、きっと迷ったのに)
(手を掴む力は痛いくらい強いのに、きっと私が帰るって言ったら送り出すつもりなんだ)
(そうやってどんどんいつの間にかかっこよくなって、変わっていって)
(仲謀は戦いのない未来を選ぼうとした。私と同じ未来を……。それなら……)
ここに残る、と伝える花ちゃん。
そう決意した途端、本は消えました。
仲「残るって、また玄徳のところに、って言うつもりじゃねえだろうな……」
花「え?」
仲「お前の望みも叶えて揚州も守る。お前が心配する気も起こさないくらいに全部完璧に治めてやる」
 「幸せにしてやるから俺のところに来い」
ここで髪をかきあげるスチルとか、出来すぎです…。
もうなんというカンペキなプロポーズだ!!
花「……―――やっぱり命令口調だ」
仲「うるせえな。もう残るって選んだんだからいいんだよ」
 「大体、何度迎えに来させるつもりだ。もう待たないからな。辛抱強い俺様に感謝しろ」
もう仲謀がオトコマエすぎてツライww
ホント、何度迎えに来てもらってるんだろ、花ちゃんてば。
花「最初は、口は悪いし、柄も悪いし、私のこと邪魔そうにするから苦手だと思ってたのにな……」
仲「あのなあ……」
花「すぐ怒るし、何考えてるかよくわかんないけど不機嫌になるし、強引だし、突然よくわからない命令とかしてくるし」
仲「またそれかよ!」
花「でも……」
(優しかった。守ってくれた。いつも私のこと大事にしてくれようとしてくれた)
(何か間違ってもちゃんとそれを認められるところ、一人でちゃんと考えようとするところ……)
(揚州のみんなを思う気持ちも、全部、私は―――)
ここをあえて口に出さないところがいいよね。
そして、仲謀の胸に飛び込む花ちゃん。
花「仲謀のことがすごく好きだよ。ずっと一緒にいたい」
仲「―――ったく、さっさとそう言え!」
 「散々待たせやがって。もう離さねえからな」
いやー、最初から最後まで可愛かったです二人とも!!

そしてエンディング後。
宴会の夜。廊下で仲謀に会う花ちゃん。
仲謀は花ちゃんから返された「呉」のネックレスを、再び花ちゃんに渡します。
今度はきちんと受け取る花ちゃん。
仲「俺が言ったこと、覚えてるよな?俺がすることを隣で見てろって」
 「お前はきっと黙って見てるだけじゃいられないんだろうから、俺と一緒に歩いていけ」
何かもう、仲謀が何を言ってもオトコマエに聞こえちゃうのは何でだろうw
花「―――あ、仲謀、会いたかった。京にいたときも、今も、会いに来てくれてうれしかった」
仲「は、あ?」
花「ちゃんと、言っておこうと思って」
花ちゃん、かわいい。
そして仲謀の反応もかわいい。
仲「―――そ、ういうこと言うのはかわいいからやめろ!恥ずかしい奴だな」
花「か、かわ―――、……仲謀のほうが恥ずかしいよ」
仲「なんでだよ」
花「だって、私は思ってたことをいっただけだし……」
仲「だから!そういうこと言うな。大体、俺だって思ったことを―――」
そして照れる二人であったwごちそうさま。
仲「……お前が喜ぶなら会いに来るくらい、どこからでも、いくらでも会いに来てやる」

仲「あ……お前、さっきみたいなこと他のやつには言うなよ」
花「い、言わないよ。言うわけない」
仲「それなら、いい」
花「仲謀にしか思わないよ」
仲「だから、なんでお前がそうやって―――」
 「お前が俺を喜ばせてどうすんだよ……」
ずっとやってて欲しいわ、このやり取り。
このペアはすっごくお似合いだと思う。何といっても、対等な感じがいいです。

これにて、三国恋戦記に関してはひとまず終了。
また気が向いたら記事を増やすかもです。
ご静聴ありがとうございました~w

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