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2012.10〜2019.10
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玄「そういえば……、お前が新野に来てから少し経ったが、気づいたか?芙蓉のこと」しれっと言う、この口調ww
花「芙蓉姫がどうかしたんですか……?」
玄「あいつに対して違和感とかなかったか?」
花「いえ、特に何も……」
玄「気づいてなかったか……」
花「?」
玄「あー……、これから支障が出ることもあるだろうから、俺のほうから言っておくが……」
「あいつは男だ」
花「え、ええっ? 男? 芙蓉姫がですか? そんな、まさか―――」
玄「女があんなに強いわけないだろう」
花「たしかに、でも、胸が……」
玄「うまくごまかしてるからな。全然わからなかっただろう? お前が気づくまで言わないつもりだったみたいだな」
花「冗談……? って嘘ってことですか?」ひどいや玄徳さん!w
玄「悪い。気を紛らわせようかと思ったんだが―――」
花「ひどいです……! 今、ちょっと信じちゃったのに」
玄「後で芙蓉に言っておこう。お前がちょっと信じてたって」
玄「…先生は人との交わりを避ける、変わり者だと聞いた」このものわかりの良さったらw
「本人も知らないうちに弟子とするということも、あるのかも、しれない」
玄「? 俺は先生の弟子という名目に関わらず、お前自身に意味があると思っているが」三木さんのお声は、何て言うか、包容力があるんですよね…。
花「で、でも、そんな期待してもらっても、何もできなかったら―――」
玄「それは期待した人間の判断が間違っていたということだな。お前が責任を感じる必要はない」
玄「お前がなんであろうと、俺はお前のことを歓迎する。それは変わらないぞ」
花「……どうして、そこまで信じてくれるんですか?」このセリフなんて、ちゃんと花ちゃんを尊重してくれてるのがわかりますよね。
玄「信用に足る人物かどうかくらいは、接していればわかる」
玄「俺は自分の命と同じようにあいつらの命を守るし、あいつらも自分の命と同じように俺を守ってくれる」
「俺はお前のことも同じように守ると誓う。だから力を貸してくれ」
玄「俺はお前がどんなことを言っても、お前のことを信じるぞ」そしてこのセリフですよ。
玄「この世界に来た時は、一人だったのか?」玄徳さ~ん!(;_;)
花「はい」
玄「それなら、今度は一人にしなくて良かった」
花「私は、いいんです。でも、玄徳さんがいなくなったら困る人がたくさんいます」ひょっとして、この頃から結構気にかけてた…?のかな…。
玄「……そうだな。でも、お前がいなくなって困る人間だっている」
玄「まあ、突然来たなら、きっと突然帰れるだろう。焦ってもしょうがないんだし、今できることをすればいい」この声がまたね、いいんですよ。本当にこともなげに言ってくれます。
「どうしようもないものは、どうしようもないからな」
(どうして、玄徳さんはこんな状況なのにそんな風に笑ってくれるんだろう)そして、その町で一騒動あった時も、花ちゃんもすごいけど、玄徳さんがもう大活躍。
玄「あまり思いつめるな。お前は一人じゃない」
(やっぱり玄徳さんには人を動かす力があるんだ……。玄徳さんがいれば大丈夫)ホント、頼りになります。
(玄徳さんって……かっこいいな)意識し始める花ちゃん。
(しかも優しくて、皆に頼りにされてて……)
(玄徳さんって彼女いるのかな……。あんまりそういう話は聞いたことないけど……)
(いるよね、絶対……)
(玄徳さんはどんな女の人が好きなんだろう。やっぱり美人で優しくて頭が良くて、性格が良いお姫様かな)
(そのくらいじゃないとなんか釣り合わないよね)
玄「……たしかに男所帯の中にいれば自然と感覚が違ってくるのかもしれないが、花、お前ももうちょっと……」場合によってはあると答える花ちゃん。
花「?」
玄「いや、でもこの場合は周りが悪かったか……」
「花、お前の国では、恋仲でもない結婚もしていない男女が一夜を共に過ごしたりするのか?」
玄「……お前もあるのか?」これ、どうよ?ちょっと意味深発言じゃない?w
花「二人きりはないですけど、皆でなら……」すると玄徳さん、こんなことを言いだします。
玄「いいか、この国ではそういったことをするのは不埒とされている」この発言で思わず玄徳さんを意識しまくる花ちゃん。
「軽い気持ちでそういったことを了承すると、相手に勘違いされかねないから気をつけたほうがいいぞ」
「職務以外で二人きりになるというのも本来なら避けた方がいいくらいだ」
花「……そうなんですか。でも、そういうのって地位の高い人の場合じゃないんですか?」
玄「位の高さは関係ない。こういうことは用心しすぎるくらいで丁度いい」
「でないと、将来お前と添い遂げる男が悲しむ」
花「玄徳さん……、私あの場にあの子置いてきちゃっ―――」何だか考え込んでいた様子の玄徳さん。
玄「ああ」
花「ごめ、なさ―――。頼むって言われたのに……」
玄「……」
花「……玄徳、さん?」
(なんだろう、じっと見て)
(怒ってる、のかな、なんだか雰囲気が……)
玄「あ、ああ、悪い」
玄「花、お前は部屋で休んでいろ」この玄徳さんの真意ものちにわかりますが、花ちゃんはこのあたりからどんどん悪い方向へ思考を持って行くんですよね。
花「いえ……、私も参加させてください」
玄「……あまりその本は使うな」
玄「本を、使ったのか?」この言葉でなぜか花ちゃんはマイナス思考になる一方です。
玄「本を使ったら、あんな風にまた突然消えたりするかもしれないんじゃないのか?」
玄「―――熱に浮かされてるようなものだ」いつのまにかめっちゃ惚れ込んでるよーーー!!
玄「それなのに、俺は何も見えなくなるかもしれない。それが怖い」
「現に、俺は我を忘れて君主よりも彼女を選んだ」
「……この歳でこのざまだ。情けない」
玄「今ならまだ止められる。何もない今ならまだ。傷つけるくらいなら止めるべきなんだ」これは、花ちゃんが違う世界から来て、いずれそこに帰らなくてはならないことがわかったからなんですね。
玄「……いつか帰る時まで、せめてお前を守らせてくれ」で、ここでついに行動に移すわけですねwwまあ、ここには書きませんがw
「その時には、きっと引き止めるような真似もせずに送り出すから、どうか、それまでは……」
「……本を遠ざけようとした人間の台詞じゃないか」
若い兵士「いい加減声かけるくらいさっさと行けよ」玄徳さん、牽制しやがった!
若い兵士二「うるせーな!」
玄「おい、騒ぐのはいいがあんまり暴れるなよ」
兵二「うわ、すみません玄徳様」
玄「何をやってるんだ?」
兵「こいつが―――」
兵二「やめろ、言うなよ!」
兵「花殿に、声をかけることすらできないでいるんですよ。こういう宴の時でもないと機会もねえのに」
兵二「うるせえ、それだけ真剣なんだよ」
玄「―――」
兵「情けないでしょう。言ってやってくださいよ」
玄「……―――あいつは、だめだ」
兵二「え?」
玄「もう相手がいるみたいだぞ。他のやつを探すんだな」
兵二「そうなんですか!?」
兵「ほら、お前がのろのろしてるからだよ」
花「そういえば……、仕事以外でこうして嫁入り前の娘が男の人と二人きりになるのは良くないんですよね」ここ!!文章では「―――」ってなってるとこは、実際は「俺のものになるのか」って言ってるんですよね!
「あ、でもこういうところだと、二人っきりとは言わないのかな」
玄「……妻にすればいいのか?」
花「え?」
玄「妻にすれば、お前は―――」
花「? 玄、徳さん? すみません、今、なんて―――」ぎゃー!もう花ちゃん、ちゃんと聞いときなさいよ!!
芙「……心配してるんだと思う。あなたのこと」こういうマイナス思考って、連鎖しちゃうんだよね…。
花「違うよ」
芙「いいから聞きなさい。私のほうが玄徳様との付き合いは長いんだから」
「玄徳様は信じる人なの。仲間を疑うなんて考えられない」
(そういえば、初めてここに来た時、皆が私のことを怪しんでても、玄徳さんだけは信じてくれた。話を聞いてくれた。)
(でも今は、まるで逆だ―――)
花「なら、私は特別だ。嫌われちゃったのかな」
(そうだ、本がある……)花ちゃんの思惑に気付いた玄徳さん。
(私には本があるんだ)
花「玄徳さん、私のことは気にしないで逃げてください」
(この本があれば、玄徳さんを助けられる)
玄「―――! やめろ!」必死に止める玄徳さん。
(このまま本を開けば、多分帰れる。人質がいなくなれば、玄徳さんも自由に動ける)
玄「花! ―――それを使うな!」
花「まだここにいなきゃいけないんですか。いつまで耐えなきゃいけないんですか」いやー、ぶちまけましたよ花ちゃん!
「そばにいるのもつらいのに、全部終わるまではって思って。もう全部終わったのに―――」
玄「花……」
花「もう、やだ。玄徳さんなんか好きにならなければ良かった」
「もう、やなんです。なんで止めたりしたんですか」
「もう私がいなくても、師匠がいるから何も困ることなんかない―――」
玄「……なんだって?」
玄「……さっきの言葉を、確かめさせてくれ」どうすればいい?いやー、このセリフ!いいですね、なんか!
「本当、なんだな? 本当にお前が俺を想ってくれていると―――」
花「―――は、い」
花「玄徳さんのことが、ずっと好きでした」
玄「……―――どうすればいい?」
花「……?」
玄「もう俺はきっとお前を離せない。それでも、許してくれるか」
玄「……お前も同じ風に思ってくれてると、信じてもいいのか?」キュンキュンですよもう、この流れ。
花「……私、も、玄徳さんと一緒にいたいです」
玄「花」
花「え―――、玄、徳さ―――待っ」
玄「悪い。待たない」